okamuun:

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11月4日と6日の2日間、おかむーんこと岡村里星ちゃんの、例の専門学校の卒業公演を観に行って来ました。

研修生とつばきのメンバーと茉麻には申し訳ないんですけど、『ネガポジポジ』の初日公演を観てる最中も、「明日、里星ちゃんか……」という思いで、正直言うと、気もそぞろな部分がありました。

なにしろ丸4年ぶりの里星ちゃん現場ですから、しかたありません。

ふだん、緊張したりドキドキしたりすることが、めっきりなくなってしまった、というようなことを、以前このブログにも書いたと思うんですけど、今回ばかりはわけが違います。
自分が舞台に立つわけでもないのに、数日前から落ち着かず、部屋の中を無意味にうろついたり、連発でえづいたりしていました。

卒業公演は、校舎内のいち教室ではなく、外部のホールを使って行われます。
生徒の身内以外の人間に対しては、それほど大々的に観覧を呼びかけてるわけではないんですけど、けっして足を運んではいけない、というわけでもない。そういったような位置づけのものです。

チケットは基本的に、出演する生徒の誰かにツイッターのリプライやDMなどで直接予約をお願いするシステムなんですけど、里星ちゃんはツイッターをやっていないため、検索して見つけた彼女の同級生の子にお願いして、いつものてきとうな偽名のひとつである、『スズキハヤト』(むろんアップフロントのあの人の名前からの借用)で、座席を確保してもらいました。

「座席を確保してもらいました。」とか、さも当然のように書いてますけど、里星ちゃんにはこのことは伝えてません。
というか、伝えるすべがないのでしょうがないんですけど、ようするに、里星ちゃんがこの舞台に出演する情報を勝手に探し当てて、こっそり勝手に観に行かせてもらう、という状況です。

熱心なファン、といえば聞こえはいいんですけど、例によって、比較的熱心すぎる行動でもあるので、「これ、里星ちゃん本人に知られたら、完全に怖がられる可能性もあるな……」という不安もありました。

そもそも本来は、里星ちゃんがなんらかの形でプロデビューして、表立った活動を始めるそのときまで、彼女のステージを観に行くのは、やめておくつもりでした。
でも、どうしても観ておきたかった。

* * *


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今回の演目は、シェイクスピアの『夏の夜の夢』。
A・B・C、みっつの班に分かれて、11月の4日から7日のあいだ、各班それぞれ2回ずつステージに立ちます。
里星ちゃんが属するA班の出番は、4日の夜公演と、6日の昼公演です。

初日の4日、会場である六行会ホールに向かいながら、自分はすでにほとんど感無量の状態になっていました。

六行会ホールの座席数は、たしか240ちょっと。気品あふれる、立派な会場です。
むかし『めちゃモテ』の舞台とかで使ってた場所なんですけど(たしか)、自分は初めて来ました。

受付を済ませると、出演者一覧などが載っているパンフレットと、来場者アンケートと、A班のキャスティング表が手渡されました。


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里星ちゃんが演じるのは、ヘレナ。メインどころのうちのひとりといっていいでしょう。
配役を確認した瞬間、「おお!」と思いました。
脚本上、背の高さがポイントになってくるキャラクターなので、比較的長身ですらっとした里星ちゃんに白羽の矢が立ったということなのかもしれません。

キャスティング表をひっくり返してみると、そこにはA班ひとりひとりの意気込みが、それぞれちっちゃいスペースに書かれているんですけど、里星ちゃんのコメントを目にして、僕は驚かずにはいられませんでした。


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里星ちゃんのヲタしか知らないと思うんですけど、この右下にいるヒヨコ、これは、彼女がハロプロ研修生時代、しょっちゅう写真に描き添えていたそれと、まったく同じものです。
この風習が人知れず未だに続いていたという事実に、僕は瞬間的に目頭が熱くなってしまいました。
卒業公演とはいえ、さすがにまだ開場前のロビーで泣き出すわけにはいきません。しかもそのきっかけは4ミリ程度のヒヨコのイラストです。やばい、と思って、ソファーから速攻で立ち上がり、壁面のポスターなど眺めるふりをしながら、ヒッシで平常心を取り戻しました。

開演30分前に開場。
1列目から3列目までは生徒向けに割り当てられていて、一般客は、4列目以降の好きな席に座っていい、というシステムです。
自分は、ちゃっかり4列目最中央の席を確保しました。ちなみに2日目も同じ席で観ました。

脚本は、松岡和子翻訳版をもとに、ところどころ学生らしいギャグや、メタっぽい小ネタがちりばめられた、楽しいものになっています。
衣装も、妖精はみんな着物ベースだったり、石垣がテトリスのブロックになっていたり、このへんはたぶん、それぞれの班ごとに異なる趣向というか、遊びの要素が盛り込まれているんじゃないかなと思います。

物語が始まって、たぶん5分くらい経過したころ、下手から、里星ちゃん演じるヘレナが舞台に登場するんですけど、そのときの感動は、ちょっと経験したことがないものでした。
ほとんど幻みたいな存在になりかけていた彼女を、やっと目のあたりにすることができたわけですから。

それで、この里星ちゃんがまた、相当演技が上手い。ヲタのひいき目を抜きにして、ほんとに上手い。これはびっくりしました。
発声に関する部分は言うに及ばず、ちょっとした表情とか所作もみごとで、たとえば稲場まなかんあたりと同様、天性の演技センスみたいなものが備わっているというか、これはもう、ただちにプロの女優として通用するんじゃないか、と思わされるものでした。

物語の中盤とエンディングに、歌とダンスの場面があって、歌についてはほぼ全編ユニゾンで、残念ながら里星ちゃんのソロパートを聴くことはできなかったんですけど、ダンスは切れ味鋭く優雅で、ひたすら見事でした。
あと、彼女がバレエっぽい動きをするシーンがあって、その身のこなしがずいぶん熟練度の高そうなものだったので、バレエ習ってたのかな? と思いました。

ヘレナ役なので、基本的にはプリプリ怒ってる場面が多いんですけど、ダンスの合間とか、終盤の結婚式の場面では、あのトレードマークの笑顔を見せてくれました。

それから、里星ちゃんがコミカルな役どころに回る場面もいろいろあって、足の長さをハーミアに見せつけるように、つま先を振り上げながら、ものすごい大股歩きで袖に去って行ったり、念力というか合気道のようなパワーで、手を触れることなくハーミアを転がしたり、あと、演者全員で大パニックを表現するシーンでは、手に靴を持って四つん這いでステージを駆け抜けたり、このあたりにも目を奪われました。

里星ちゃんのハロプロ研修生活動修了以降、僕の中で彼女が神格化されすぎてて、久々に見てみたら意外と拍子抜け、というパターンがあってもおかしくなかったと思うんですけど、とんでもない。
脳内で作りあげたおかむーん像を軽く超越してしまう表現者としての魅力、あと、そのかわいさ美しさに、僕は完全に打ちのめされてしまいました。観劇中、基本的にはずっと泣いていました。

* * *

終演後はロビーでの面会タイムとなり、そのへんを歩き回っている出演者たちに、直接感想を伝えることができます。
『ネガポジポジ』のお渡し会の200倍くらいゆっくり時間を使って話せるんですけど、こっちは感極まってる状態なので、ちょっとでも口を開いたら、里星ちゃんを前にして泣いてしまう可能性が非常に高い。
それはまずいということで、声をかけるのはあさっての千秋楽のあとにして、今日はそそくさと帰ろう、とも思ったんですけど、ちょうど近くを里星ちゃんが通りかかったので、思わず「素晴らしかった」と、呼び止めてしまいました。

見覚えのないおっさんに突然「素晴らしかった」などとボソボソ小声で告げられて、いっしゅん困惑気味に「あっ、ありがとうございます」と応対する里星ちゃんに対して、自分が、無意識のうちに「世界一素晴らしかった」「ずっと応援してます」などと言葉を続けると、彼女はぱっと、驚いたというか、何かに気づいたような表情に変わって、「あー!スズキハヤトさん?!」と、自分がチケットを予約したときの名前を呼んできました。

「なんか、(同じクラスの子に)『ファンっぽい人に予約頼まれたよ』って(言われた)!」とのことで、ようするに、自分が予約をお願いした同級生の子が、自分の使っているアイコンの画像とか、okamuunなんちゃらという名前を見て、「はは~ん、こいつ……」と瞬時に察して、自分が観に行くということを、里星ちゃん本人にあらかじめ速攻で伝えていてくれたというわけです。

僕はあまりにも胸がいっぱいで、しばらくまごついていたんですけど、かろうじてあのヒヨコのことを思い出すと、キャスティング表を取り出して、里星ちゃんのコメントをグリグリ指さしながら、「このヒヨコがうれしかった!」「まだ(これを描き添える習慣が)続いてたんだと思って」と、伝えました。

すると彼女から、「これ『変顔ヒヨコ』って言うんですよ!」「小5の頃からのキャラクターなんです!」という答えが、ニコニコ笑顔とともに返ってきました。およそ4年半の時を経て、このキャラの名前が判明したのです。しかも「小5の頃から」とか、思いのほか年季の入った生き物だったという事実に、僕は震えました。

そのあと、
僕「6日、千秋楽終わったあと、いろいろ伝えます」
里「6日、お話ししましょ!」
僕「6日、また来ます」
里「6日、話しましょ!」
というような、まあ、書き起こさなくてもいいくだりなんですけど、そんな会話を交わして、僕は、泣き出さないうちに、会場をあとにしました。

この日はとにかく、彼女の表情が、ちっとも警戒している様子じゃなくて、わりとニコニコというか、(こいつがスズキハヤトさんか~)というような、好奇心に満ちたものに見えて、僕はひとまず安心しました。

* * *

6日の千秋楽公演は、彼女に伝えたいこととか訊きたいことを、あらかじめある程度考えておきつつ、会場に足を運びました。

終演後ロビーに行くと、里星ちゃんは、友だちらしき子たちとキャーキャー話し込んでいたので、僕はそこからすこし離れたソファーに座って哀愁を漂わせながら待っていたんですけど、やがてひと段落つくと、彼女の方からこっちにタタタッと駆け寄ってきてくれました。

事前の予想では、卒業公演の千秋楽を終えたあとですから、泣いてる里星ちゃんを前にうろたえる自分、みたいな状況もあり得るんじゃないかと思っていたんですけど、実際はそうではなく、肩の荷が下りたのか、(ふだん以上に?)ハイテンションでニコニコな彼女に対して、泣くのをヒッシにこらえて言葉が出なくなっている自分、という状況になってしまいました。正確に言うと、けっきょく彼女の目の前で、少し泣いてしまいました。

気持ちを落ち着かせてから、まず、勝手に観に来たことを謝りました。
あと、『スズキハヤト』は偽名だけど、本名も『スズキ』だから問題ない、というような意味合いのことを伝えました。

それから、「もう気づいてると思うんですけど……」と、ツイッターでずっと里星ちゃんのアイコンを使い続けていることと、このブログを勝手に続けていることを謝りました。

里星ちゃんが言うには、このブログは、開設から相当早い段階(おそらくちょうど里星ちゃんがハロプロ研修生としての活動を修了したあたり)で、彼女のお姉さんの検索によって発見されていたそうです。

そして、「里星~、こんなのあるよ~(笑)」と、お姉さんに『おかむーん・もなむーる』の存在を教えられた彼女は、
「すっごいうれしかった!」
「この人のために、私がんばろうと思った!」
というのです。

里星ちゃんとは、5分か10分か、正確にはわからないんですけど、たっぷり話をすることができました。
その間に彼女は、「ほんっとにうれしかった!」「スズキさんのために、がんばろうって思った!」という意味合いのことを、ハイテンションで、いちいちちっちゃく飛び跳ねながら、それぞれ5回は口にしていたと思います。

このブログが始まって4年目になりますけど、里星ちゃんに関する記事の数はとても少ないんですよ。なぜなら、彼女の消息が長いことつかめなかったから。

でも、例えば、『里星ちゃんが最近履いてるスニーカーは、3年前のレッスンシューズと同じやつなのでは?』とかいうような、ものすごいニッチな話題も、彼女にとっては、「すっっごいうれしかった!!」そうです。

こんなブログでも、この数年間、たしかに彼女の心の支えになっていたというわけで、これほどヲタ冥利に尽きる話はそうそうないんですけど、現場での僕は、彼女に対して、「マジで!?」とか「そうなんだ! ブログやっててよかった!」とか、素直にうれしさを表明するというよりも、なぜか、「そうなんだ……」みたいな、全身の力が抜けたような状態になってしまいました。

いまの学校を卒業してからの予定を訊いたところ、里星ちゃんは、もちろん芸能活動を続けつつ、大学進学することに決めているそうです。

やっぱり声優としての活動を中心にしていきたいと考えてるんですか? というようなことを訊いたところ、これはけっこう意外だったんですけど、いまはどちらかというと、歌とダンスをやりたい気持ちの方が強いようです。
でもそれは、「アイドルっていうよりも……」とのことで、「……」に続くのが、本格的なダンスボーカルグループなのか、歌って踊れるガールズバンドなのか、声優ユニット的なものなのか、そこまではわからないんですけど、いわゆるアイドル的なものではなさそうな様子でした。

頼もしかったのは、「諦めるつもりはないです!」という宣言が聞けたことです。
卒業以降も、なんらかの形で、彼女の作品に触れたり、ステージを観ることができそうで、ほっとしました。

バレエは習ってたんですか? と訊いたところ、「中2まで(小5まで、と言ってたかもしれません。記憶あやふやですいません)習ってました」とのこと。

ハロプロの話はほとんどしなかったんですけど、進学についての話の流れで、里星ちゃんが唐突に、「あ~~!嗣永さん~~~!!」「やめちゃうんですね……」と、前日に発表された桃子の引退の話を思い出して、悲しんでいました。
彼女はいまでも熱烈なハロヲタのようです。もちろん、こぶしもつばきも含めて。

『ハロー!チャンネル』の企画で、妙に少女マンガ風で上手な舞美ちゃんの似顔絵を描いていたことにちなんで、子どものころからマンガとかアニメとか好きだったの? と訊いたところ、これも意外だったんですけど、そんなにマンガとかにのめり込むようなタイプではなかったとのこと。

あと、「里星ちゃんの消息が長いことつかめないから、ハロプロのコンサートに行ったときとか、いつの間にか、僕が知り合いとかに『おかむーんさん』って呼ばれるようになっちゃったんですよ。僕がおかむーんになっちゃったんですよ」と伝えると、里星ちゃんは、「うれしい~~っ!!」と、ピョンピョン跳ねながら喜んでいて、おもしろかったと同時に、なぜそんなに嬉しいのか、と、いっしゅん悩んでしまったんですけど、ようするに、ハロの現場で、自分の愛称が、細々とではあるけれども、途絶えることなく存在し続けていることが嬉しい、とか、そういうことなんじゃないかなと思います。

Mステのことについても少し話したんですけど、あの出演は、「たまたまだったんですよ」とのこと。
また、「あの頃! 丸くって!!」と、どうやら人生でいちばん丸かった時代のことを恥ずかしがっている様子でした。
たしかに現在の里星ちゃんは、あの映像に比べてずいぶん細い。
「あれも丸くて超かわいかったですよ、ゆるキャラっぽくて」とか、失礼にも聞こえるフォローをしてしまったような記憶があります。

長々と占有している自分以外にも、里星ちゃんと話したい人たちはもちろんいて、ときどき譲ったりもしたんですけど、最後の方は慌ただしくて、彼女とろくに話せなかった人も、ひとりふたり出現してしまいました。これは完全に僕の責任です。本当に申し訳なかったと思います。


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面会時間が終わるころ、たぶん記念撮影があったり、反省会があったりする関係で、出演者がひとり、またひとり、と、ロビーから引き揚げていくなか、里星ちゃんを引き留めて撮らせてもらったのが、上の写真です。

撮らせてもらう前後のドタバタした雰囲気のあいまに、どういう話の流れだったかよく思い出せないんですけど、里星ちゃんはさりげなく、
「だって私、スズキさんがいたから、この学校に入ったんですよ」
と言っていました。

このひとことはあまりにも衝撃的で、僕は、うまいこと返事ができませんでした。

僕のせいで、最後までロビーに残ることになった彼女は、撮影が終わると、タタタッと楽屋口方面に走っていって、くるっと振り返り、ちっちゃくジャンプしながら、ロビーの客やスタッフ全体に向かって、「ありがとうございました!」と叫んで、奥へと消えていきました。

* * *

僕にとって今回の体験は、いうまでもなく鮮烈なものでした。

それこそ、おかむーんこと岡村里星ちゃんだけに、上手に例えると、『クインティ』でムーンパネルに乗っかったときみたいに、世界一面が、まとめてスターパネルで上書きされてしまった状態です。

この4年間、結局、里星ちゃんだけを待っていたということに気づかされてしまった。ほかのものごとは、なにひとついらなかった。

演目が『夏の夜の夢』というのが、またできすぎた話なんですよね。
いま現在、夢から覚めたのか、夢に突入した段階なのか、よくわかんないんですけど。

続きは、また今度書きます。

* * *

里星ちゃん、ありがとう。これからもよろしくお願いします。

あと、里星ちゃんのお姉さんと、萌々子さんと、悠希さんも。ありがとうございました。

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“  Ranze Terada - YG
”
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“  Ranze Terada - YG
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Ranze Terada - YG

(via kingsidea)

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“ 相楽伊織, 齋藤飛鳥
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相楽伊織, 齋藤飛鳥

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堀未央奈

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BORN CHAMPS 2016 AW

(via phorbidden)

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